「結露とは無縁」「カビは生えない」と思われがちな、高気密住宅。
高気密住宅はその気密性の高さから、換気が不十分だと結露を起こしてしまいます。
みなさんの住宅は、しっかりと換気できていますか?
今回は、高気密住宅で結露が起こる原因をはじめ、換気と結露の関係性についてお伝えしていきます。この機会に、改めて換気の重要性について確認しておきましょう!
結露の原因は「室内の湿気」
水蒸気を含んだ暖かい空気が、外気によって冷やされたときに起こる結露。
隙間が少なく室内に湿気がこもりやすい高気密住宅は、換気や掃除に気をつけなければ結露を起こしてしまいます。
高気密住宅ほど換気が重要
高気密住宅は、壁や天井などの隙間を徹底的に埋めて気密性を高めることで、室温を保っています。しかしそれは「換気しなければ、家の中の空気や湿度がこもったままになる」ということでもあるのです。
水蒸気は人の呼吸や汗などから常に出ているもので、湯沸かしや煮物調理などをすると、一時的に室内の湿度はグンと高くなります。
一般的な住宅であれば、空気や水蒸気は家の隙間を通って出ていくのですが、高気密住宅は隙間がとても少ないので、湿気は出ていかず室内にこもったまま……そして外気温で冷やされて、結露を起こしてしまうのです。
これは寒い冬だけでなく、湿度がとても高くなる梅雨時期も同じ。
空気中の水蒸気が飽和状態になると、暖かい季節でも結露が起こります。
「室内に湿気がこもる=結露する」と覚えておいてください。
しかし高気密住宅では、「換気システム」を使って家の中の空気を2時間に1度は入れ替えているため、このような理由で結露することはまずありません。
とくにグリーンホームズの家では、室内の空気を機械で強制的に入れ替える「第一種換気」を取り入れているので、きちんと機械が作動していれば換気や除湿ができています。
しかし、換気システムの常時運転を切っていたり、フィルターが汚れやゴミで詰まっていたりすると、換気が十分にできていない可能性が高いです。
今記事を読んでくださっている方の中にも、ドキッとした方がいらっしゃるのではないでしょうか?
電気代の高騰が続いていることもあり、つけっぱなしの設備があると電気代が心配になってしまいますよね。けれど、グリーンホームズの換気システム「澄家」のランニングコストは、常時運転でも月500円〜1,000円程度。常に作動していても、それほど電力は消費しません。
大切なお家と家族の健康を守るコストだと考えて、換気システムの電源を切っている方は必ず常時運転にしてくださいね。
フィルターは小まめに掃除または交換を
換気システムはフィルターを通して、塵やゴミ、花粉、PM2.5などの有害物質を取り除いてから、きれいな空気を室内に取り込みます。有害物質を除去するフィルターは住宅設備の中でもとくに汚れやすく、トラブルの原因にもなりやすい部分なのです。
先ほど説明したように、結露の原因にもなってしまいます。
実際にグリーンホームズのOB様の方から「窓枠がカビてしまっている」「ドアがすごく結露している」との相談を受けたことがあり、アフターに伺うと写真のように窓枠の結露によりカビが発生していました。
OB様よりお話を伺い、原因を探ってみると、換気フィルターの汚れが結露の原因だとわかりました。
新品のときには薄水色だったフィルターが、ホコリや塵などの汚れで灰色になり、目詰まりを起こしていたのです。これでは十分な換気ができず、室内に空気と湿気がこもってしまいます。
フィルターの掃除頻度は1〜3ヶ月スパンが理想で、掃除機でホコリを吸うだけで簡単に掃除できます。手入れ方法はこちらのページで紹介されているので、参考にしてみてくださいね。
フィルターの劣化や汚れが気になるときには、点検時に無料で新しいフィルターに交換することができます。(別途フィルター代金は頂きます。)アフターフォローの充実さもグリーンホームズの強みなので、ぜひご活用ください!
加湿のしすぎも要注意!
乾燥が気になるこの季節、加湿器を使っているご家庭も多いと思います。
グリーンホームズの高気密住宅では、加湿のしすぎも要注意です!
グリーンホームズが採用している換気システム「澄家」は、温度と同時に湿度の交換も行うため、加湿器を使わずとも除湿・加湿の調整をして快適な湿度を保ってくれます。
逆に加湿器でガンガンに加湿をしてしまうと、湿度が上昇しすぎて結露の原因になってしまうこともあるのです……!
補助的な加湿であれば、結露するほど湿度が高まることはないかと思いますが、加湿器の使用にも気をつけてみてくださいね。
高気密住宅は建てたあとのメンテナンスが大切
換気と結露の関係性がわかったので、最後にメンテナンスについて少しお伝えしていきます。実はここがとても重要なので、最後まで目を通してみてください。
どんなに高性能な家もメンテナンスは必須!
「高気密住宅」「高断熱住宅」「長期優良住宅」「ZEH」
高性能な名称からも、なんだかメンテナンスフリーのように感じてしまいますよね。
しかし、いくら高性能だといっても、快適な暮らしを続けるためには点検や掃除、修繕などのメンテナンスが欠かせません。
人間の体と一緒で、住宅もメンテナンスが必要な部分を放っておくと、どんどん悪化していってしまいます。フィルターの目詰まりによる結露の発生も、その一つです。
住宅の不調は、私たちの身体にも悪影響を及ぼす可能性があり、家の寿命を縮めることにもなりかねません。掃除や点検、修理などの定期的なメンテナンスは必ず行いましょう。
グリーンホームズにはアフター管理者が在籍
換気システムのフィルターやファンの掃除は自分でもできますが、給排水や屋根の点検などは専門家にみてもらうのが一番です。
「今のところ異常はないから」と何年も点検せずに放置したままだと、気づかぬうちに大切な家にダメージを与えてしまうこともあります。高性能な家に長く安全に住み続けるために行うのが、点検やメンテナンスなのです。
グリーンホームズでは引き渡し後、6ヶ月・1年のタイミングで定期訪問を行い、点検や悩みなどをお伺いします。もちろん定期点検以外にも、困りごとや設備の不調・故障などがあればいつでもご相談ください。
グリーンホームズにはアフター管理者が在籍しているので、駆けつけてお話を伺い、適切な対処をいたします。
お家のことで、ご不安なことがありましたら、どんな些細なことでもご連絡くださいね。