「家を建てるには、何から始めたらいいんだろう?」
「家を建てるなら、どこへ相談したらいいのかな?」
そんな疑問を持っていませんか?家を建てようと決心しても、何から取り組めばいいのか分かりにくいものですよね。
そこでこの記事では、理想の家づくりの流れを10のステップで分かりやすくまとめています。全体の流れが分かると、今取り組むべきことが見えてきます。
これから家づくりをスタートする方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!
【ステップ1】自分たちが住みたい、理想のおうちはどんな家?
最初に取り組みたいのは、「理想とする住まい」の希望条件を整理することです。
今暮らしている家や、子供の頃住んでいた家を思い浮かべてみてください。気に入っていたことや、困ったことは何でしたか?
「日当たりのいい縁側がお気に入りだった」
「お風呂場が寒くて嫌だった」
「庭の木や花を大切に育てていた」
そんな記憶は、理想の住まい作りのヒントになります。
また、住宅展示場や住まい作りの雑誌、SNSを見ると、どれも素敵に見えてしまい、選ぶのが難しい、どれがいいのかわからないという声もよく聞きます。初めにしっかりと希望条件を話し合い、優先順位を決めておくと、住宅会社選びや建築プラン作成のステップで迷いが少なくなります。
ぜひ、家族で理想のおうちについて話し合ってみましょう。
下記の記事で理想のおうちについて詳しく取り上げていますので、是非合わせてお読みください。
【ステップ2】予算内ではどんな家が買える?資金計画を立てよう
次に検討したいのは、予算についてです。家づくりにかける予算をどう準備するのかまとめたものを「資金計画」と呼びます。
資金のベースとなるのは、
・自己資金(貯金)
・援助金(親族からの贈与など)
・借入金(住宅ローン)
の3つです。住宅ローンで限度額いっぱいまで借りれば、より高い住宅を購入できますが、返済が負担になってしまうようでは安心して暮らすことができません。
借りられる上限を見極めて、計画的に返済することが大切です。
負担のない借入額の目安は、次のように考えることができます。
・理想の返済期間=65歳―現在の年齢
・年間返済額=年収×25%
返済期間に年間返済額をかけた金額を借入額の上限とすると、無理なく返済できるとされています。
また、家づくりにかかる費用は建物の建築費用だけではないことも知っておきたいですね。
家づくりにかかる費用は、大きく次の3つに分けられます。
・土地の購入にかかる費用
・建物の建築にかかる費用
・諸費用(住宅ローンの手数料、登記費用などの経費)
このほかに、引っ越し代や家具家電などの購入費用もかかってきます。土地の購入にかかる仲介手数料なども考慮し、予算を決めていきましょう。
【ステップ3】建てたい土地・住みたい家の具体的な条件をリストアップしよう
住みたい家と必要な予算のイメージがまとまったら、具体的なステップへ進みます。
購入したい土地や建てたい家の条件を整理してみましょう。
家を購入するには、次の4つの選択肢があります。
・すでに完成した家を買う「建売分譲住宅」
・自由に間取りを決める「注文住宅」
・中古の家やマンションを購入して、好みの間取りにリフォームする「中古住宅」
・「分譲マンション」を購入する
完成した建物やマンションを購入するなら、入居する物件を下見して購入でき、準備期間をかけずにすぐに引っ越せる点がメリットです。その分、好きな間取りや設備を導入することは叶いません。
理想の家づくりを追求できるのはやはり「注文住宅」です。準備期間や費用はかかるものの、希望を取り入れた家を作ることができます。新築にこだわりがなく費用を抑えたいなら、中古住宅のリフォームという方法もありますね。
建てたい土地についても具体的な条件をリストアップします。
駅や学校に近い利便性を重視するなら敷地は少し狭くなるかもしれません。その場合はコンパクトでも住みやすい3階建ての住宅を建てる、マンションを選ぶなどの選択肢が出てきます。
また、自然が豊かな場所で伸び伸びと子育てをしたいとなると、同じ予算でも広い敷地を確保できるかもしれません。ゆったりとした平屋を計画することも可能ですね。
ほかにも、自然素材を使った家がいい、モダンな雰囲気が好き、冬暖かい家がいいなど、具体的な条件を考えてみましょう。書籍やインターネットで家について学んだり、実際に家を建てた方に話を聞いたりして情報収集をすると、大切なポイントを理解しやすくなります。
【ステップ4】理想の家を建てるにはどこに頼むのがいいか考えよう
家を購入すると決まったら、次はどこに頼むのかを考えます。
代表的な住宅会社には、「ハウスメーカー」「工務店」「設計事務所」「不動産会社」の4つがあります。住宅会社は、家づくりの大切なパートナーですから、この中から理想の家づくりができる会社を選びたいですね。
4つのジャンルの大きな違いは、コストと設計の自由度です。それぞれの特徴を知り、我が家の理想に合う住宅会社を選びましょう。
ハウスメーカー
施工エリアが広く全国展開している大企業も多いのが、ハウスメーカーです。ある程度規格化された住宅が中心で完成形がイメージしやすく、品質が安定していることが特徴です。営業やアフターサービスの部門もあり、手厚いサポートが期待できます。
コストは比較的高めですが、ローコストを得意とするメーカーもあり、幅広い価格帯から選ぶことができます。
工務店
設計から施工までを請け負うため、施工エリアが限定され、地域密着型で展開されているのが工務店です。細やかな希望に対応してもらいやすく、コストを抑えやすい傾向があります。自由度の高い設計に加え、アフターサービスまで安心して対応してもらいたい方におすすめです。
建築家(設計事務所)
デザインや間取りにオリジナリティや個性を求める方には、建築家(設計事務所)という選択肢もあります。設計士の個性を発揮した、特徴のある住まいが実現するでしょう。
建築設計事務所は設計業務のみを行うので、家を建てる工事は別の工務店に依頼します。その分、コストが割高になることが多いことも知っておきましょう。
不動産屋
通常は土地や中古物件の情報を持っているのが、不動産屋さんです。しかし、地域密着型の不動産屋さんの中には、建売住宅や分譲マンションの売買仲介を行なっていることもあります。
希望エリアの情報をたくさん持っている不動産屋さんがあれば、相談してみるのも一つの方法です。
【ステップ5】どのくらいお金を借りれるの?事前審査に行こう!
さて、資金についても準備を進めましょう。
住宅ローンを利用するには、金融機関から審査を受ける必要があります。この審査は、事前審査(仮審査)と本審査の2回あり、信用情報や返済能力に問題がないかどうかを判断するために行うのが事前審査です。
住宅ローンの本審査は、住宅会社と家づくりの契約をした後その計画に基づいて行われます。もし本審査に通過しなかった場合は、契約を解除できる特約がついていますが、そうなると双方にとって大きな損害です。そのような事態を避けるためにも、住宅会社との契約の前に、事前審査が行われています。
事前審査を受けるとどのくらいお金が借りられるかわかるため、資金計画に基づいた家づくりが進められるかどうか判断することができます。
事前審査では、物件の概要がわかる資料(土地の公図や間取り図、概算見積書など)、源泉徴収票、車のローンなど他に借入があればその残高証明書などが必要です。
書類を揃えるにも時間がかかりますので、余裕を持って準備したいですね。
【ステップ6】希望の土地の敷地調査をしてもらおう
土地の購入が必要な方は、土地探しも進めていきましょう。
土地が決まってからハウスメーカーや住宅工務店を選ぶ方もいらっしゃいますが、おすすめは、家を建てる業者を決め、アドバイスをもらいながら購入する土地を選ぶことです。
車を2台停めたい、外壁に木を使いたい、など一見問題なさそうな希望でも、道路との位置関係や土地の用途地域などで実現しないことがあります。このような相談は、家づくりの専門家を頼ると良いでしょう。
さて、土地探しを進めている方は、購入したい土地の候補がいくつか見つかると思います。
これから購入する方に知っていただきたいのは、土地の契約をする前に「購入しても問題ないか」「希望通りの家が建てられる土地か」を正しく判断することです。
その判断に役立つのが「敷地調査」です。
敷地調査では、次のような点について調べます。
・土地の現状
・法的な規制
・土地の地盤
このうち、土地の地盤については購入後にしか調査できないことも知っておきましょう。
土地の現状については、敷地の形状や面積が登記簿と一致するか、道路や隣地との高低差があるか、上下水道や電気、ガスの配管の有無といったことを調べます。
高低差が大きい、擁壁が古いなどの場合には、建物の配置や地盤補強に制限が出て、追加のコストがかかることがあります。また、水道の引き込み管の有無やサイズによって、追加の工事が必要となるケースもあります。
法的な規制というのは、建築基準法や都市計画法による規制です。地目や用途地域に応じて、建ぺい率や容積率、高さ制限などがあり、建物の形状や高さ、色や素材などに一定の制限がかかることもあります。
このように、土地によっては追加の工事費用がかかる、建物の形状に規制がかかる、ということがあるため「建てる前に知っておきたい」というケースは意外と多いものです。
そこでおすすめなのが、ハウスメーカーや工務店と土地探しを進めることです。敷地調査はお客様ご自身で進めるのは難しいですし、不動産会社の方でも、追加の工事費用などまでアドバイスできる方は意外と多くありません。
ハウスメーカーや工務店に相談して土地探しをしていれば、気になる土地が出たらすぐに相談でき、スピーディーな判断が可能です。
グリーンホームズでは、土地の購入前であっても、法律的なチェックや現地での日照条件の確認など、敷地調査を無料でお引き受けしております。
安心して土地を購入するためにも、こうしたサービスを利用して、希望通りの家が建つ土地を購入しましょう。
【ステップ7】建築プランを作成しよう
さて、ここからは具体的な家づくりのステップです。
予算と希望をもとに、理想の家の間取りを考えていきましょう。
建築プランについての検討は、次のような流れで進めるのが一般的です。
- 希望内容のヒアリング
- 建築プランの提案
- 建築プランの修正
- 建築プランの確定
まずは、ヒアリングですね。ステップ1で話し合ってきた内容を、設計士に伝えましょう。メモにまとめたり、希望に近い事例の写真を見せたりしてもいいでしょう。希望内容をアンケートシートに記入していく会社もありますので、うまく活用したいですね。
設計士としては、設計のヒントとなることはなんでも聞いておきたいものですから、遠慮しないで伝えるのがポイントです。
ヒアリングが済んだら、ハウスメーカーや工務店が建築プランを作成するのを待ちましょう。だいたい3〜4週間で最初のプランが出来上がります。図面の他に模型やパースを見せてくれるところもあるので、楽しみに待ちましょう。
次は、最初の建築プランをもっと希望に合うように修正していくプロセスです。最初のプランは、あくまでたたき台となるものです。全く修正しないでプランを確定することは少ないので、気になることがあれば伝えて修正していきましょう。
何度か修正のやり取りをして、建築プランが確定します。
さてこのような建築プランの作成のやり取りは、1社のみに依頼するケースと、複数社に依頼して比較検討するケースがあります。
ここまでのステップの中で依頼先を絞り込んでいる方は、そのままその会社にプラン作成を依頼しましょうに進みましょう。迷う方はそれぞれの会社に建築プラン作成を依頼し、比較すると納得して家づくりを進められるでしょう。
また、建築プランの作成を無料で行う会社と、1万円〜10万円程度の費用がかかる会社があるため、どこから費用がかかるのか事前に確認しておくと安心です。
グリーンホームズでは、資金計画の作成、間取り図や外観イメージの作成には「仮申込金」として1万円をいただいております。
ただし、公式ホームページから直接お問い合わせいただいた場合には、無料で対応させていただいています。
【ステップ8】いよいよ、請負業者を決めよう-契約-
納得いく間取りがまとまり、予算に合う見積もりが固まったら、住宅会社と工事請負契約を結びます。契約時には申込金(手付金)や印紙税などが必要になりますので、よく確認しておきましょう。
また、契約書や見積もり内容はじっくり確認することをおすすめします。重要事項説明書などは契約時に見ただけでは理解しにくいこともあるので、事前に手元に取り寄せ目を通しておくと安心です。
契約後はさらに詳しい計画を進め、キッチンやお風呂、床や壁の仕上げ材料、窓など細かな点を詰めていきます。
計画に合わせて見積もり金額も調整したら、建築確認申請へと進めます。
【ステップ9】住宅ローンを申請しよう
詳しい建築プランと見積もり金額がまとまったら、住宅ローンの手続きも進めていきます。
最終的な見積もり金額をもとに融資額を確定し、本審査を受けます。
本審査でチェックされるのは、大きく次の2点です。
・申込者の返済能力
・担保となる物件の価値についての確認
申込者の返済能力を調べるために重視されるのは、次のような項目です。
・完済時の年齢
最終返済時の年齢は、住宅ローンの申込条件のひとつです。金融機関ごとに違いますが、大体70歳から80歳くらいに設定しているところが多いようです。返済期間が長いと毎月の返済額を下げることができますが、申込時の年齢によっては返済期間をそれほど長くできない可能性もあるということですね。
・勤務先の情報
申込者の年齢はもちろん、勤務先の事業内容や勤続年数、雇用形態(正社員、非正規社員など)も審査対象となります。
・返済負担率
無理なく返済できる借入額かどうかは、年収に対する年間返済額の割合で判断されます。一般的には返済負担率が30〜35%以内なら、審査基準を満たすとされています。
車のローンや教育ローンがあれば合算して審査されるため、住宅ローンの希望額に影響が出る可能性もあります。
また、担保となる物件の価値とは、「もし売却するならいくらで売れるか」ということ。万が一申込者が返済できなくなった場合は、担保となる土地や建物を売却して住宅ローンの残債の返済を行うため、本審査でこうした評価が行われます。
申込みに必要な書類は金融機関によって異なりますが、申込書や源泉徴収票などのほか、住民票なども必要です。役所に取りに行くものもあるため、余裕を持って準備したいですね。
本審査の結果は、1週間程度で分かります。無事に通過したら、次のステップへ進みましょう。
【ステップ10】おうち作りスタート!着工〜お引き渡しまで
確認申請もおりて、住宅ローンの本審査に通過したら、いよいよ着工です。ここまで図面上で何度も確認した間取りが、実際に形になっていくステップです。
工事期間は4ヶ月から6ヶ月程度です。工事期間中も現場を見学することができます。安全に気をつけながら、ぜひ工事を見守ってくださいね。
計画通りに仕上がっているか、検査を受けながら工事が進みます。上棟時の中間検査、工事完了時の完了検査を経て、最後に施主、設計士、工事責任者が一緒に竣工検査を行います。ここで手直ししたいことがあれば、追加工事などで仕上げます。
無事完成したら、お引き渡しです。
計画を建て始めてから家が建つまでの目安期間はどのくらい?
ここまでお伝えしてきたステップで家づくりを進めると、計画を始めてから家が完成するまでだいたい1年くらいかかるのが一般的です。
大まかな期間の目安としては、
・依頼先選びや土地の購入:3〜6ヶ月
・間取りの作成:3〜5ヶ月
・住宅ローン手続き、確認申請:1〜3ヶ月
・施工:5〜6ヶ月
このようになります。
こちらはあくまで一例ですので、もっと短く済む方や、じっくり検討して2年近くを費やす方もいらっしゃいます。
お子様の進学や仕事の都合などで引っ越し時期に希望がある場合は住宅会社にもスケジュールを伝え、余裕を持って家づくりを進めましょう。
家作りの計画を始めたら、見学会やセミナーにも参加しよう
家づくりのイメージを広げるのに役立つのが、実際の家を見学することです。
おすすめは「新築見学会」です。これは、実際に住む人がいるお住まいを、オーナー様の厚意で見せてもらうイベントです。
モデルハウスよりリアリティがあり、間取りのポイントや素材、設備を選んだ決め手などを聞くと、これからの家づくりにとても役立ちます。
自分たちの好みや家づくりの優先事項がはっきりしてくるので、何から始めたらいいかわからないという方にこそ、見学会やセミナーへの参加がおすすめです。
グリーンホームズ の見学会・イベント予約
グリーンホームズでも、定期的にイベントを開催しています。
家づくりについて気軽に相談できる「住まいづくり相談会」や、完成した家を見せてもらう「完成見学会」、建てて数年たった住まいを見せていただくイベントもあります。
ぜひホームページで、スケジュールをチェックしてみてくださいね。
完成で終わりじゃない!アフターメンテナンスについて
そして、忘れてはいけないのが「アフターメンテナンス」です。
大切なマイホームを長く快適に暮らせるように維持するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
自然素材を使った木の家は、気温や湿度の変化、使い方で不具合が生じることがあります。その場合も簡単な補修や手入れをすれば、すぐに直すことができるのも木の家の魅力です。気軽にメンテナンスを相談したり修理に来たりしてくれるような、アフターサポートもお願いできる会社を選ぶことも大切です。
グリーンホームズでは、専任のアフターメンテナンス担当者を置き、引き渡しから3ヶ月・6ヶ月・1年・2年・9年に定期点検にお伺いしています。
定期点検の際は、「お住まい点検はがき」をお送りし、安心してご相談いただける体制を整えています。地域密着スタイルの工務店だからこそ、ホームドクターのように駆けつけられる体制づくりに努めています。
定期的なメンテナンスの前に、自然素材のおうちのメリット・デメリットについても理解しておくと安心ですね!
下記の記事で、自然素材のメリット・デメリットについて詳しく紹介していますので是非合わせて、お読みください。